犬と楽しむテラス・ドッグランづくり完全ガイド【2026年版】

目次
  1. 犬と過ごすテラス・ウッドデッキのメリット
  2. 素材の種類と選び方
  3. 犬の安全に配慮した設計ポイント
  4. 必要なサイズ・広さの目安
  5. 費用相場と内訳
  6. 日除け・屋根の設置
  7. フェンス・手すりの設置
  8. メンテナンス方法
  9. 施工実例
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ

犬と過ごすテラス・ウッドデッキのメリット

「犬と一緒にくつろげる屋外スペースが欲しい」「庭に出るたびにリードを付けなければならないのが不便」──そんな思いを持つ飼い主さんにとって、テラスやウッドデッキは理想の解決策です。

テラス・ウッドデッキは室内と庭の中間的な空間で、人間と犬がともにリラックスできる多機能エリアになります。ドッグランと組み合わせることで「ドッグランで走る→テラスで休む」という理想的な動線が生まれます。

  • 室内との行き来がスムーズ:段差を少なくすれば高齢犬・小型犬でも自由に出入りできる
  • 休憩スペースとして最適:ドッグランの休憩場所として日陰を提供し、熱中症リスクを軽減
  • 飼い主の快適性向上:椅子やテーブルを置けば、愛犬を見守りながらコーヒーを楽しめる
  • 汚れが管理しやすい:地面より高い位置にあるため、泥汚れが入りにくく掃除が楽

素材の種類と選び方

テラス・ウッドデッキに使われる素材は大きく3種類に分けられます。犬と使うことを前提に、耐久性・安全性・手入れのしやすさの観点から選びましょう。

天然木(ハードウッド)

イタウバ・ウリン・チークなど油分が豊富な熱帯産広葉樹は、耐久性が非常に高く20〜30年以上使えます。ささくれが出にくく犬の足への負担が少ないのが特徴。ただし材料費が高く、1坪あたり15〜25万円程度になります。定期的なオイル塗布などのメンテナンスは必要です。

人工木(樹脂木)

木粉と樹脂を混合した素材で、腐りにくく手入れが楽なのが最大のメリットです。費用は1坪あたり8〜12万円程度とハードウッドより安価。夏場の表面温度が上がりやすい点が唯一の注意点で、犬が歩くと熱くなることがあるため日除けの設置が必須です。色褪せ・変色しにくく10〜15年使えます。

タイルデッキ・コンクリート

磁器タイルやコンクリートを使ったテラスは、掃除がしやすく衛生的です。犬の汚れをすぐに水洗いできるため、ドッグランとの組み合わせに非常に向いています。滑りにくい表面加工(ノンスリップタイル)を選ぶことが犬の安全のために重要。費用は1坪あたり5〜15万円程度。

素材 費用目安(1坪) 耐久性 夏の熱さ メンテナンス 犬への安全性
天然木(ハード) 15〜25万円 20〜30年 普通 年1回オイル塗布 ◎(ささくれ少)
人工木(樹脂木) 8〜12万円 10〜15年 高い ほぼ不要 ○(日除け必須)
タイルデッキ 10〜15万円 20年以上 普通 ほぼ不要 ○(滑り止め必要)
コンクリート 5〜8万円 20年以上 低い ほぼ不要 ○(滑り止め必要)

犬の安全に配慮した設計ポイント

犬と使うテラスは、人間だけを対象に設計した場合とは異なる安全配慮が必要です。

段差の設計

ウッドデッキには地面との段差が生じます。小型犬・高齢犬・関節に問題のある犬は段差での上り下りで怪我をしやすいため、ステップ(踏み台)の設置が必要です。1段あたりの高さは15〜17cm以内、踏み面は30cm以上の幅を確保しましょう。スロープにする場合は勾配1/8(約7度)以下が犬にとって安全です。

床面の滑り止め

濡れたウッドデッキや平滑なタイルは犬が滑りやすく、転倒や関節への負担の原因になります。滑り止め塗料の塗布、ノンスリップ加工タイルの使用、ゴムマットの敷設などで対策しましょう。

隙間の処理

ウッドデッキの板と板の間には5〜8mm程度の隙間があります。小型犬の足がはまる危険があるため、隙間を狭くする(3mm以下)か、メッシュで塞ぐ対策が有効です。

縁・端部の処理

デッキの端部分は面取り加工をして角を丸くしましょう。尖った角は犬がぶつかった際に怪我をする恐れがあります。

必要なサイズ・広さの目安

テラスの広さは犬のサイズと用途によって変わります。以下を目安にしてください。

  • 最低限の休憩スペース(人1人+小型犬):約2m×2m=4㎡
  • ゆとりある休憩スペース(人2人+中型犬):約3m×3m=9㎡(約2.7坪)
  • 椅子・テーブル+大型犬の寝られるスペース:約4m×4m=16㎡(約5坪)

ドッグランに隣接させる場合は、テラスとドッグランを行き来できる開口部(フェンスの扉か段差処理)を必ず設けましょう。

費用相場と内訳

テラス・ウッドデッキの費用は素材・面積・付属設備によって大きく変わります。

規模・内容 費用目安
人工木ウッドデッキ(3坪)基本施工 25〜35万円
天然木ウッドデッキ(3坪)基本施工 40〜65万円
タイルデッキ(3坪)基本施工 30〜45万円
テラス屋根(アルミ)追加 15〜30万円
フェンス・手すり追加(周囲3m) 10〜20万円
ステップ(踏み台)追加 3〜8万円

ドッグランの外構工事と同時に施工すると10〜20%程度の割引になるケースが多いです。まとめてご相談いただくことをおすすめします。

日除け・屋根の設置

犬と快適にテラスを使うためには、日除け・屋根の設置が必須です。特に夏場のデッキ表面温度は60℃を超えることもあり、犬の肉球が火傷する危険があります。

テラス屋根(アルミ)

最も遮光・雨よけ効果が高い選択肢です。アルミフレームにポリカーボネートの屋根材を組み合わせたタイプが主流で、紫外線カット効果が高く、雨天でもテラスを使えます。費用は15〜30万円程度。

タープ・シェード

設置・撤去が簡単で費用を抑えられます。タープの選び方と設置方法については別記事を参照してください。費用は1〜5万円程度。

パーゴラ+シェード

木製やアルミ製のパーゴラにシェードを組み合わせるとデザイン性が高まります。季節に応じてシェードの取り外しができる柔軟性が魅力。費用は20〜50万円程度。

フェンス・手すりの設置

ウッドデッキの周囲にフェンスや手すりを設置することで、犬の転落防止と脱走防止になります。

  • 高さの目安:小型犬は60cm以上、中型犬は90cm以上、大型犬は120cm以上
  • 格子の間隔:犬の頭が通り抜けない幅(小型犬は5cm以下)が安全
  • 素材:デッキと同じ素材に統一すると見た目に統一感が出る
  • 扉:ドッグランへの出入り口となる扉は自閉式(バネ付き)を選ぶと安全

フェンスの選び方については別記事も参考にしてください。

メンテナンス方法

犬と使うテラスは汚れがたまりやすいため、こまめな清掃が必要です。

  • 毎日:デッキ上の犬の毛・汚れをほうきで掃く
  • 週1回:水洗い。犬用の中性洗剤で汚れを落としてからすすぐ
  • 年1回(天然木):オイル・防腐塗料の塗り直し。割れ・ささくれの点検
  • 年1回(人工木):デッキ下の清掃。ネジのゆるみ確認

施工実例

実例1:東京都 Oさん邸(フレンチブルドッグ)

LDKに隣接した縁側テラスを人工木ウッドデッキ(4坪)にリフォーム。テラス屋根+フェンスも同時設置。費用は約65万円。夏場でも日陰で涼める環境になり、「短頭種で暑さが心配でしたが、屋根があるので安心して外に出せます」とのこと。

実例2:福岡県 Mさん邸(柴犬・ゴールデンレトリバー)

庭のドッグランに隣接したタイルデッキ(5坪)を設置。パーゴラ+シェードで日除けを確保し、リードフックも2箇所取り付け。費用は約90万円(タイルデッキ+パーゴラ+フェンス)。「2頭の犬と一緒にバーベキューを楽しめる広さで大満足です」とのご感想。

実例3:北海道 Sさん邸(ラブラドール)

雪が多い地域のため、テラス屋根付きの天然木(イタウバ)ウッドデッキ(3坪)を設置。耐雪荷重に対応した構造で施工。費用は約75万円。「冬でも雪が積もらないので、年間を通じて愛犬と外で過ごせます」とのこと。

よくある質問(FAQ)

Q. ウッドデッキは犬が引っかき傷をつけませんか? A. 犬の爪でデッキ表面に傷がつくことはあります。天然木(ハードウッド)は傷がつきにくく、人工木は傷がつきやすい傾向があります。どちらも傷は味わいになると考える方も多く、実用上問題になることはほとんどありません。

Q. デッキの上に犬の小屋を置いてもいいですか? A. 可能です。ただし、犬小屋の重量とデッキの耐荷重を確認し、必要に応じて基礎の補強を行ってください。デッキ上に固定する場合は転倒防止のアンカー固定もおすすめです。

Q. デッキの下に犬が潜り込まないようにするには? A. デッキの周囲を幕板(化粧板)で囲うことで、犬がデッキ下に潜り込むのを防げます。デッキ下は湿気が溜まりやすくゴミも蓄積するため、幕板は必ず設置することをおすすめします。

まとめ

犬と過ごすテラス・ウッドデッキを作る際のポイントをまとめます。

  • 素材は人工木か天然木(ハードウッド)がおすすめ:耐久性・安全性のバランスが良い
  • 日除け・屋根は必須:夏場のデッキ表面温度から犬の肉球を守る
  • 段差はステップで解消:小型犬・高齢犬が安全に出入りできる設計を
  • フェンスで転落・脱走を防止:犬のサイズに応じた高さと格子間隔を
  • 費用はドッグランと同時施工で節約:まとめて依頼すると効率的でお得

テラスやウッドデッキをドッグランと組み合わせると、愛犬との暮らしがさらに豊かになります。素材の選び方から設計プランまで、お気軽にドッグランホームズへご相談ください。

この記事の監修は…
愛犬そらおとまめこ
ドッグランホームズ
代表 清水明夫

黒柴の「そらお」と雑種「まめこ」のパパ。元市議会議員。議員時代に、犬猫殺処分ゼロに向けた市民活動に携わったご縁で、保護犬「そらお」に出会い一緒に暮らし始める。外でしかトイレが出来ないそらおの特性から、自宅にドッグランをつくる。その際、ドッグラン専門施工業者の見つけずらさを痛感し、ドッグランホームズを開業。日々、自宅にドッグランを作りたい人の相談に乗る傍ら、全国にいる愛犬家外構プランナーとのネットワークを構築している。

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    記事公開日:2026年2月20日

    最終更新日:2026年2月20日

    この記事は、ドッグラン施工の専門家の監修のもと、最新の情報をもとに作成しています。

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