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犬と過ごすテラス・ウッドデッキのメリット
「犬と一緒にくつろげる屋外スペースが欲しい」「庭に出るたびにリードを付けなければならないのが不便」──そんな思いを持つ飼い主さんにとって、テラスやウッドデッキは理想の解決策です。
テラス・ウッドデッキは室内と庭の中間的な空間で、人間と犬がともにリラックスできる多機能エリアになります。ドッグランと組み合わせることで「ドッグランで走る→テラスで休む」という理想的な動線が生まれます。
- 室内との行き来がスムーズ:段差を少なくすれば高齢犬・小型犬でも自由に出入りできる
- 休憩スペースとして最適:ドッグランの休憩場所として日陰を提供し、熱中症リスクを軽減
- 飼い主の快適性向上:椅子やテーブルを置けば、愛犬を見守りながらコーヒーを楽しめる
- 汚れが管理しやすい:地面より高い位置にあるため、泥汚れが入りにくく掃除が楽
素材の種類と選び方
テラス・ウッドデッキに使われる素材は大きく3種類に分けられます。犬と使うことを前提に、耐久性・安全性・手入れのしやすさの観点から選びましょう。
天然木(ハードウッド)
イタウバ・ウリン・チークなど油分が豊富な熱帯産広葉樹は、耐久性が非常に高く20〜30年以上使えます。ささくれが出にくく犬の足への負担が少ないのが特徴。ただし材料費が高く、1坪あたり15〜25万円程度になります。定期的なオイル塗布などのメンテナンスは必要です。
人工木(樹脂木)
木粉と樹脂を混合した素材で、腐りにくく手入れが楽なのが最大のメリットです。費用は1坪あたり8〜12万円程度とハードウッドより安価。夏場の表面温度が上がりやすい点が唯一の注意点で、犬が歩くと熱くなることがあるため日除けの設置が必須です。色褪せ・変色しにくく10〜15年使えます。
タイルデッキ・コンクリート
磁器タイルやコンクリートを使ったテラスは、掃除がしやすく衛生的です。犬の汚れをすぐに水洗いできるため、ドッグランとの組み合わせに非常に向いています。滑りにくい表面加工(ノンスリップタイル)を選ぶことが犬の安全のために重要。費用は1坪あたり5〜15万円程度。
| 素材 | 費用目安(1坪) | 耐久性 | 夏の熱さ | メンテナンス | 犬への安全性 |
|---|---|---|---|---|---|
| 天然木(ハード) | 15〜25万円 | 20〜30年 | 普通 | 年1回オイル塗布 | ◎(ささくれ少) |
| 人工木(樹脂木) | 8〜12万円 | 10〜15年 | 高い | ほぼ不要 | ○(日除け必須) |
| タイルデッキ | 10〜15万円 | 20年以上 | 普通 | ほぼ不要 | ○(滑り止め必要) |
| コンクリート | 5〜8万円 | 20年以上 | 低い | ほぼ不要 | ○(滑り止め必要) |
犬の安全に配慮した設計ポイント
犬と使うテラスは、人間だけを対象に設計した場合とは異なる安全配慮が必要です。
段差の設計
ウッドデッキには地面との段差が生じます。小型犬・高齢犬・関節に問題のある犬は段差での上り下りで怪我をしやすいため、ステップ(踏み台)の設置が必要です。1段あたりの高さは15〜17cm以内、踏み面は30cm以上の幅を確保しましょう。スロープにする場合は勾配1/8(約7度)以下が犬にとって安全です。
床面の滑り止め
濡れたウッドデッキや平滑なタイルは犬が滑りやすく、転倒や関節への負担の原因になります。滑り止め塗料の塗布、ノンスリップ加工タイルの使用、ゴムマットの敷設などで対策しましょう。
隙間の処理
ウッドデッキの板と板の間には5〜8mm程度の隙間があります。小型犬の足がはまる危険があるため、隙間を狭くする(3mm以下)か、メッシュで塞ぐ対策が有効です。
縁・端部の処理
デッキの端部分は面取り加工をして角を丸くしましょう。尖った角は犬がぶつかった際に怪我をする恐れがあります。
必要なサイズ・広さの目安
テラスの広さは犬のサイズと用途によって変わります。以下を目安にしてください。
- 最低限の休憩スペース(人1人+小型犬):約2m×2m=4㎡
- ゆとりある休憩スペース(人2人+中型犬):約3m×3m=9㎡(約2.7坪)
- 椅子・テーブル+大型犬の寝られるスペース:約4m×4m=16㎡(約5坪)
ドッグランに隣接させる場合は、テラスとドッグランを行き来できる開口部(フェンスの扉か段差処理)を必ず設けましょう。
費用相場と内訳
テラス・ウッドデッキの費用は素材・面積・付属設備によって大きく変わります。
| 規模・内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 人工木ウッドデッキ(3坪)基本施工 | 25〜35万円 |
| 天然木ウッドデッキ(3坪)基本施工 | 40〜65万円 |
| タイルデッキ(3坪)基本施工 | 30〜45万円 |
| テラス屋根(アルミ)追加 | 15〜30万円 |
| フェンス・手すり追加(周囲3m) | 10〜20万円 |
| ステップ(踏み台)追加 | 3〜8万円 |
ドッグランの外構工事と同時に施工すると10〜20%程度の割引になるケースが多いです。まとめてご相談いただくことをおすすめします。
日除け・屋根の設置
犬と快適にテラスを使うためには、日除け・屋根の設置が必須です。特に夏場のデッキ表面温度は60℃を超えることもあり、犬の肉球が火傷する危険があります。
テラス屋根(アルミ)
最も遮光・雨よけ効果が高い選択肢です。アルミフレームにポリカーボネートの屋根材を組み合わせたタイプが主流で、紫外線カット効果が高く、雨天でもテラスを使えます。費用は15〜30万円程度。
タープ・シェード
設置・撤去が簡単で費用を抑えられます。タープの選び方と設置方法については別記事を参照してください。費用は1〜5万円程度。
パーゴラ+シェード
木製やアルミ製のパーゴラにシェードを組み合わせるとデザイン性が高まります。季節に応じてシェードの取り外しができる柔軟性が魅力。費用は20〜50万円程度。
フェンス・手すりの設置
ウッドデッキの周囲にフェンスや手すりを設置することで、犬の転落防止と脱走防止になります。
- 高さの目安:小型犬は60cm以上、中型犬は90cm以上、大型犬は120cm以上
- 格子の間隔:犬の頭が通り抜けない幅(小型犬は5cm以下)が安全
- 素材:デッキと同じ素材に統一すると見た目に統一感が出る
- 扉:ドッグランへの出入り口となる扉は自閉式(バネ付き)を選ぶと安全
フェンスの選び方については別記事も参考にしてください。
メンテナンス方法
犬と使うテラスは汚れがたまりやすいため、こまめな清掃が必要です。
- 毎日:デッキ上の犬の毛・汚れをほうきで掃く
- 週1回:水洗い。犬用の中性洗剤で汚れを落としてからすすぐ
- 年1回(天然木):オイル・防腐塗料の塗り直し。割れ・ささくれの点検
- 年1回(人工木):デッキ下の清掃。ネジのゆるみ確認
施工実例
実例1:東京都 Oさん邸(フレンチブルドッグ)
LDKに隣接した縁側テラスを人工木ウッドデッキ(4坪)にリフォーム。テラス屋根+フェンスも同時設置。費用は約65万円。夏場でも日陰で涼める環境になり、「短頭種で暑さが心配でしたが、屋根があるので安心して外に出せます」とのこと。
実例2:福岡県 Mさん邸(柴犬・ゴールデンレトリバー)
庭のドッグランに隣接したタイルデッキ(5坪)を設置。パーゴラ+シェードで日除けを確保し、リードフックも2箇所取り付け。費用は約90万円(タイルデッキ+パーゴラ+フェンス)。「2頭の犬と一緒にバーベキューを楽しめる広さで大満足です」とのご感想。
実例3:北海道 Sさん邸(ラブラドール)
雪が多い地域のため、テラス屋根付きの天然木(イタウバ)ウッドデッキ(3坪)を設置。耐雪荷重に対応した構造で施工。費用は約75万円。「冬でも雪が積もらないので、年間を通じて愛犬と外で過ごせます」とのこと。
よくある質問(FAQ)
Q. ウッドデッキは犬が引っかき傷をつけませんか? A. 犬の爪でデッキ表面に傷がつくことはあります。天然木(ハードウッド)は傷がつきにくく、人工木は傷がつきやすい傾向があります。どちらも傷は味わいになると考える方も多く、実用上問題になることはほとんどありません。
Q. デッキの上に犬の小屋を置いてもいいですか? A. 可能です。ただし、犬小屋の重量とデッキの耐荷重を確認し、必要に応じて基礎の補強を行ってください。デッキ上に固定する場合は転倒防止のアンカー固定もおすすめです。
Q. デッキの下に犬が潜り込まないようにするには? A. デッキの周囲を幕板(化粧板)で囲うことで、犬がデッキ下に潜り込むのを防げます。デッキ下は湿気が溜まりやすくゴミも蓄積するため、幕板は必ず設置することをおすすめします。
まとめ
犬と過ごすテラス・ウッドデッキを作る際のポイントをまとめます。
- 素材は人工木か天然木(ハードウッド)がおすすめ:耐久性・安全性のバランスが良い
- 日除け・屋根は必須:夏場のデッキ表面温度から犬の肉球を守る
- 段差はステップで解消:小型犬・高齢犬が安全に出入りできる設計を
- フェンスで転落・脱走を防止:犬のサイズに応じた高さと格子間隔を
- 費用はドッグランと同時施工で節約:まとめて依頼すると効率的でお得
テラスやウッドデッキをドッグランと組み合わせると、愛犬との暮らしがさらに豊かになります。素材の選び方から設計プランまで、お気軽にドッグランホームズへご相談ください。
代表 清水明夫
黒柴の「そらお」と雑種「まめこ」のパパ。元市議会議員。議員時代に、犬猫殺処分ゼロに向けた市民活動に携わったご縁で、保護犬「そらお」に出会い一緒に暮らし始める。外でしかトイレが出来ないそらおの特性から、自宅にドッグランをつくる。その際、ドッグラン専門施工業者の見つけずらさを痛感し、ドッグランホームズを開業。日々、自宅にドッグランを作りたい人の相談に乗る傍ら、全国にいる愛犬家外構プランナーとのネットワークを構築している。
記事公開日:2026年2月20日
最終更新日:2026年2月20日
この記事は、ドッグラン施工の専門家の監修のもと、最新の情報をもとに作成しています。
