自宅にドッグバス・シャンプー室を作る完全ガイド【2026年版】

目次
  1. 自宅にドッグバスを設置するメリット
  2. ドッグバスの種類と特徴
  3. シャンプー室に必要な設備
  4. 費用の目安と内訳
  5. 設置場所の選び方と動線設計
  6. 排水・給水工事のポイント
  7. 清掃・衛生管理の方法
  8. 施工実例
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ

自宅にドッグバスを設置するメリット

「愛犬のシャンプーのたびにトリミングサロンへ連れて行くのが大変…」「浴室で洗うと腰が痛い、床が毛だらけになる…」そんなお悩みを抱えている飼い主さんは多いのではないでしょうか。

自宅にドッグバス・シャンプー室を設置すると、愛犬のシャンプーが格段に楽になり、サロン代の節約にもなります。特に自宅ドッグランと組み合わせることで、「遊ぶ→汚れる→洗う」という動線が完結し、愛犬との暮らしのクオリティが大幅にアップします。

  • コスト削減:トリミングサロンのシャンプー代(小型犬3,000〜5,000円/回)を節約。月2回なら年間10万円近い節約になる場合も
  • ストレス軽減:移動が苦手な犬や、サロンの環境が苦手な犬でも自宅でリラックスしてシャンプーできる
  • 衛生管理:ドッグランで遊んだ後やお散歩帰りに素早く洗える。感染症予防にも効果的
  • 飼い主の体への配慮:専用のドッグバスは立った姿勢で洗えるため、腰への負担が大幅に減る

ドッグバスの種類と特徴

ドッグバスにはさまざまなタイプがあります。愛犬のサイズや設置スペース、予算に合わせて最適なものを選びましょう。

スタンダードタイプ(ステンレス製)

最もポピュラーなタイプです。ステンレス板厚1.2mmの丈夫な構造で、シャンプーボトルが置けるスペースや水はね防止ガード付きのものが多く見られます。サイズは幅600〜1,200mm×奥行450〜650mm×高さ850〜900mmが標準的です。価格帯は8〜20万円程度で、耐久性が高くプロ仕様の使い心地が得られます。

ウォークインタイプ

扉が付いており、犬が自分で歩いて入れるタイプです。大型犬や高齢犬、抱き上げが難しい犬に特に向いています。幅1,200mm×奥行600mm×高さ900mm程度が一般的。価格は20〜30万円程度と高めですが、使いやすさは抜群です。

折りたたみ・簡易タイプ

プラスチック製の折りたたみ式で、使わないときはコンパクトに収納できるタイプです。1〜3万円程度と安価で手軽に導入できますが、安定性・耐久性はステンレス製に劣ります。小型犬や賃貸住宅でドッグバスを試したい方向きです。

洗面台兼用タイプ

人が使う洗面台とドッグバスを兼用できる製品もあります。ペットシャワー付きの洗面台で、普段は通常の洗面台として使い、ペットのシャンプー時はシャワーヘッドを使って洗うタイプです。スペースを有効活用できるため、設置場所が限られる場合に向いています。

タイプ 価格目安 対応犬サイズ メリット デメリット
スタンダード 8〜20万円 小〜中型犬 耐久性・コスパ良好 抱き上げが必要
ウォークイン 20〜30万円 全サイズ対応 大型犬・高齢犬に最適 高価・設置スペース大
簡易・折りたたみ 1〜3万円 小型犬向き 安価・収納可能 耐久性・安定性に難
洗面台兼用 5〜15万円 小型犬向き 省スペース 使い勝手に制限あり

シャンプー室に必要な設備

快適で機能的なシャンプー室にするには、ドッグバス本体以外にも必要な設備があります。

必須設備

  • 給水・給湯設備:シャワーヘッド付きホース、お湯が出る給湯接続が必須。水温は38〜40℃が犬にとって適温
  • 排水設備:毛詰まり防止のヘアキャッチャー付き排水口が必須。排水管は最低1%の勾配が必要
  • 滑り止めマット・スノコ:犬が浴槽内で滑らないよう、専用の樹脂スノコや滑り止めマットを使用
  • リードフック:シャンプー中に犬が動かないよう、壁にリードフックを設置すると安全

あると便利な設備

  • ドライヤー用コンセント:防水仕様のコンセントを近くに設置
  • 棚・収納:シャンプー剤・タオル・コームなどをまとめて収納できる棚
  • 照明:シャンプー中の手元を明るく照らすLED照明
  • 換気扇:濡れた毛のニオイや湿気を素早く排出するための換気設備
  • 壁・床の防水処理:水はねが多いため、FRPや防水タイルを使用した壁・床が理想的

費用の目安と内訳

自宅にドッグバス・シャンプー室を新設する場合の費用は、設備の規模や既存配管の状況によって大きく異なります。以下に代表的なケースの費用感をご紹介します。

項目 費用目安 備考
ドッグバス本体 8〜30万円 タイプ・サイズによる
給排水配管工事 10〜30万円 既存配管からの距離による
床防水・タイル工事 8〜20万円 面積・素材による
給湯器設置・接続 5〜20万円 新設か既設利用かによる
壁防水・内装工事 5〜15万円 範囲・素材による
電気工事(換気扇・照明) 3〜8万円 コンセント増設含む
合計(概算) 40〜120万円 規模・条件により大きく変動

費用を抑えるポイント

  • 既存の洗面室・浴室を活用:新たに専用室を設けず、既存の水回りスペースを改修すると工事費を抑えられる
  • ドッグランと同時施工:外構工事と同時に屋外シャンプースペースを設置すると割安になる場合がある
  • 屋外設置を検討:屋外のシャンプースペースは防水内装工事が不要なため、費用を20〜40万円程度に抑えられることもある

設置場所の選び方と動線設計

ドッグバスの設置場所は使いやすい動線を最優先に考えましょう。「遊ぶ→汚れる→洗う→乾かす」という一連の流れが自然につながる場所が理想です。

屋外(庭・ガレージ)への設置

ドッグランに隣接した屋外スペースへの設置が最も動線的に優れています。庭に水道を引いてシャンプー台を設置するだけでも機能的な洗い場が完成します。ただし、冬場の凍結対策や日除けなどの設備が必要です。

費用目安:20〜50万円(シャンプー台+屋根+給水設備)

玄関・土間への設置

玄関の土間や洗い場スペースにドッグバスを設置するタイプです。散歩から帰ってきてすぐ洗えるのが最大のメリット。既存の玄関リフォームと組み合わせることが多く、費用は50〜100万円程度が目安です。

洗面室・脱衣所への設置

既存の洗面室を拡張・改修してドッグバスを追加するパターンです。給排水設備が近くにあるため配管工事が少なくて済む場合があります。ただし、スペースに余裕がない家では難しいことも。費用は40〜80万円程度です。

使いやすい動線設計のコツ

  • ドッグランの出入口から直線的に行ける場所:遠回りが不要でスムーズ
  • ドライヤーをかける場所も近くに確保:濡れた犬を長距離移動させると床が濡れる
  • 毛が飛びやすいため掃除しやすい床材:タイル・FRPがおすすめ

排水・給水工事のポイント

ドッグバス設置で最も注意が必要なのが排水と給水の工事です。専門業者に依頼する際のチェックポイントをご紹介します。

排水工事の注意点

  • 勾配の確保:排水管は最低1/100(1mで1cm)の下り勾配が必要。水が流れなくなる詰まりの主原因
  • 毛詰まり対策:ヘアキャッチャー付きの排水口を選ぶ。週1回は清掃が必要
  • 臭気トラップ(S字トラップ):排水管から臭いが逆流しないよう、封水式トラップを設置する
  • 排水管の径:大量の水と毛が流れるため、排水管は50mm以上を推奨

給水工事の注意点

  • 水圧の確認:引込管が13mm径の場合、シャワーの水圧が不十分になることがある。20mm以上が理想
  • 給湯接続:冬場でもお湯が出るよう給湯器と接続。水温は38〜40℃が犬にとって快適
  • 屋外設置の凍結対策:寒冷地では配管の凍結防止ヒーターや水抜き栓が必要

清掃・衛生管理の方法

ドッグバスは定期的な清掃が必要です。衛生的な状態を保つことで、カビや悪臭の発生を防ぎましょう。

  • 毎回使用後:排水口のヘアキャッチャーの毛を取り除く。シャワーで浴槽全体をすすぐ
  • 週1回:中性洗剤でバス全体を洗い、シャワーで十分すすぐ。排水口の奥も確認
  • 月1回:クエン酸溶液で水垢を除去。排水管に重曹+お湯を流して配管を清潔に保つ
  • 半年〜1年に1回:シャワーホースの内部確認・交換。排水管の詰まり点検

ステンレス製は塩素系漂白剤(カビキラーなど)で腐食する場合があります。中性洗剤またはステンレス専用クリーナーを使用しましょう。

施工実例

実例1:神奈川県 Hさん邸(ゴールデンレトリバー)

ガレージ横の屋根付きスペースにウォークインタイプのドッグバスを設置。費用は約65万円(ドッグバス本体25万円+給水・排水工事20万円+屋根・防水工事20万円)。「大型犬でも自分で歩いて入ってくれるので、腰を傷めることなく毎週シャンプーできています」とのこと。

実例2:埼玉県 Yさん邸(柴犬2頭)

玄関土間をリフォームして室内シャンプー室を新設。幅900mmのスタンダードタイプのドッグバスと換気扇・防水タイル張りで仕上げた。費用は約85万円。「散歩後に直接洗えるようになり、家の中が砂や泥で汚れなくなりました。もっと早くやればよかった」とご満足いただいています。

実例3:千葉県 Fさん邸(トイプードル)

ドッグランの外側(庭の隅)に簡易シャンプースペースを設置。既存の外水道を活用し、ステンレス製スタンダードタイプのドッグバス+小型給湯器を設置。費用は約35万円とリーズナブルに実現。「ドッグランで遊んだ後すぐに洗えるのが最高。サロン代が月1万円以上節約できています」とのこと。

よくある質問(FAQ)

Q. ドッグバスは屋外に置きっぱなしにできますか? A. ステンレス製であれば屋外設置は可能ですが、直射日光・雨・霜から守るために屋根(テラス屋根やタープ)の設置をおすすめします。寒冷地では冬季の凍結対策として水抜きが必要です。

Q. マンションのベランダにドッグバスを置けますか? A. 排水をベランダの排水口に流せる場合は設置可能なことがありますが、管理規約の確認が必要です。また、給湯の接続が難しい場合は水だけのシャワーになります。給水ホースを室内の蛇口から引き回す方法もあります。

Q. DIYで設置できますか? A. ドッグバス本体の設置はDIY可能なものもありますが、給排水工事は資格が必要な作業が含まれるため、必ず専門業者に依頼してください。無資格での配管工事は法律違反となります。

Q. 犬用シャンプーの適切な頻度はどれくらいですか? A. 一般的に月1〜4回が目安ですが、犬種・毛質・生活環境によって異なります。洗いすぎると皮膚の保護膜が失われるため、獣医師に相談して適切な頻度を決めましょう。

まとめ

自宅にドッグバス・シャンプー室を設置することで、愛犬のケアが楽になり、サロン代の節約にもなります。設置のポイントをまとめます。

  • 犬のサイズに合ったタイプを選ぶ:大型犬にはウォークインタイプが最適
  • 動線を最優先に場所を決める:ドッグランや玄関からのアクセスが良い場所が理想
  • 費用は40〜120万円が目安:屋外設置なら20〜50万円と比較的リーズナブル
  • 排水工事は専門業者に:勾配・毛詰まり対策・臭気トラップが重要
  • 定期清掃で衛生管理:毎回使用後に毛を取り除き、週1回は洗剤で清掃

「どんな設備が必要か」「設置スペースがあるか」など、自宅の状況に応じたご相談はドッグランホームズへお気軽にどうぞ。現地調査のうえ、最適なプランをご提案いたします。

この記事の監修は…
愛犬そらおとまめこ
ドッグランホームズ
代表 清水明夫

黒柴の「そらお」と雑種「まめこ」のパパ。元市議会議員。議員時代に、犬猫殺処分ゼロに向けた市民活動に携わったご縁で、保護犬「そらお」に出会い一緒に暮らし始める。外でしかトイレが出来ないそらおの特性から、自宅にドッグランをつくる。その際、ドッグラン専門施工業者の見つけずらさを痛感し、ドッグランホームズを開業。日々、自宅にドッグランを作りたい人の相談に乗る傍ら、全国にいる愛犬家外構プランナーとのネットワークを構築している。

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    記事公開日:2026年2月20日

    最終更新日:2026年2月20日

    この記事は、ドッグラン施工の専門家の監修のもと、最新の情報をもとに作成しています。

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