犬のための庭・ドッグランに砂場を作る完全ガイド【2026年版】

目次
  1. 犬の庭に砂場を作るメリットとは?
  2. 犬はなぜ砂遊び・穴掘りが好きなのか
  3. 砂場に使える素材の種類と選び方
  4. 砂場の作り方【DIY手順】
  5. 砂場の設置費用の目安
  6. 犬種・サイズ別の砂場の広さ目安
  7. 衛生管理・メンテナンス方法
  8. 砂場設置の注意点・よくある失敗
  9. 施工実例
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ

犬の庭に砂場を作るメリットとは?

「愛犬が庭の芝生や花壇を掘り返して困っている」——そんなお悩みはありませんか?犬の庭に専用の砂場を作ることで、穴掘り欲求を満たしながら庭を守るという一石二鳥の効果が得られます。

犬にとって穴掘りは本能的な行動であり、無理にやめさせるとストレスの原因になります。専用の砂場を設けることで、以下のメリットがあります。

  • ストレス発散:穴掘り本能を安全に満たせるため、問題行動が減少します
  • 庭の保護:芝生や花壇を掘り返される被害を防げます
  • 知育トレーニング:おやつを砂に埋めて探させる「ノーズワーク」ができます
  • 暑さ対策:砂の下は地面より涼しく、夏場の体温調節に役立ちます

この記事では、犬の庭に砂場を作る方法、おすすめ素材、費用、衛生管理まで専門家監修のもと徹底解説します。

犬はなぜ砂遊び・穴掘りが好きなのか

犬の穴掘り行動には、主に4つの理由があります。理由を理解することで、砂場の設計にも活かせます。

本能的な行動

犬の祖先であるオオカミは、獲物を隠すために穴を掘る習性がありました。この本能は家庭犬にも受け継がれています。特にテリア系やダックスフンドなど、もともと穴に潜る狩猟犬種は穴掘り欲求が強い傾向にあります。

暑さ・寒さからの回避

地面を掘ると地表より涼しい(または暖かい)土が出てきます。犬は体温調節の一環として穴を掘り、そこに体を埋めることがあります。

退屈やストレスの発散

運動不足や留守番のストレスが溜まると、穴掘りで発散しようとします。砂場はこの発散先として非常に効果的です。

宝物を隠すため

おやつやおもちゃを砂に埋めて隠す行動は、野生時代の「食料貯蔵」の名残です。この習性を活かしたノーズワーク(嗅覚トレーニング)は、砂場で手軽に楽しめます。

砂場に使える素材の種類と選び方

犬用の砂場には、子ども用の砂場とは異なる素材選びが重要です。

素材 安全性 水はけ 衛生面 費用(1㎡あたり)
川砂(洗い砂) 2,000〜4,000円
珪砂(けいさ) 3,000〜6,000円
抗菌砂 5,000〜10,000円
真砂土(まさど) 1,500〜3,000円

おすすめは川砂(洗い砂)または珪砂です。不純物が少なく、粒が均一で犬の肉球に優しい素材です。抗菌加工された砂は衛生面で最も優れていますが、コストが高めです。真砂土は安価ですが、水はけが悪く雨後にドロドロになりやすいのがデメリットです。

公園の砂場用砂として販売されている製品は犬にも安全に使えます。ホームセンターで20kg入り300〜600円程度で購入できます。

砂場の作り方【DIY手順】

犬用砂場はDIYで簡単に作れます。以下の手順で進めましょう。

  1. 場所を決める:日陰〜半日陰の場所が理想。直射日光は砂が熱くなり、雨が直接当たる場所は泥になりやすい
  2. 枠を作る:レンガ、木材(防腐処理済み)、プラスチック製のプランター枠などで砂場のエリアを区切る。深さ20〜30cmが目安
  3. 底面の処理:防草シートを敷いてから、透水性のある不織布を重ねる。水はけを確保しつつ砂が土と混ざるのを防ぐ
  4. 砂を入れる:厚さ15〜25cmで砂を敷き詰める。深すぎると犬が埋もれる危険があり、浅すぎると底に当たって楽しめない
  5. カバーを用意:使わないときは防虫・防猫用のネットやシートで覆う

必要量の目安:1㎡×深さ20cmの砂場を作る場合、約300kg(20kg袋×15袋)の砂が必要です。

砂場の設置費用の目安

DIYの場合(2㎡の砂場)

項目 費用目安
砂(川砂600kg) 5,000〜12,000円
枠材(レンガ or 木材) 3,000〜10,000円
防草シート・不織布 1,000〜3,000円
カバー用ネット 1,000〜3,000円
合計 1万〜2.8万円

プロに依頼する場合

ドッグランの一部として砂場エリアを設置する場合は、3〜8万円(砂場エリアのみ)が目安です。ドッグラン全体の施工と同時に依頼すると割安になります。費用の詳細は自宅ドッグランの費用・予算もご参照ください。

犬種・サイズ別の砂場の広さ目安

犬のサイズ 推奨砂場サイズ 砂の深さ
小型犬(〜10kg) 1m × 1m(1㎡) 15〜20cm
中型犬(10〜25kg) 1.5m × 1.5m(2.25㎡) 20〜25cm
大型犬(25kg〜) 2m × 2m(4㎡) 25〜30cm

穴掘り欲求が特に強い犬種(テリア系、ダックスフンド、ハスキーなど)は、一回り大きめのサイズにするのがおすすめです。

衛生管理・メンテナンス方法

砂場の衛生管理は、犬の健康を守るために非常に重要です。

排泄物の処理

砂場の中で排泄してしまった場合は、固形物はすぐに除去し、周囲の砂も一緒にすくい取って新しい砂を補充します。砂場をトイレスペースと分けて使うよう、普段からトイレの場所を決めておくことが大切です。

定期的な砂の交換

半年〜1年に1回は砂を全交換するのが理想です。部分的な交換(汚れた部分のみ)は月1回程度行いましょう。抗菌砂を使っていても、交換の頻度は同じです。

防虫・防猫対策

使わないときはネットやシートで覆い、野良猫のフンや害虫の発生を防ぎましょう。特に猫の糞にはトキソプラズマという寄生虫が含まれることがあり、犬にも感染するリスクがあります。

雨対策

雨が直接当たると砂が湿ってカビや雑菌が繁殖しやすくなります。屋根やタープの下に設置するか、雨天時はカバーをかけましょう。雨で湿った砂はレーキでかき混ぜて乾燥を促進させます。

砂場設置の注意点・よくある失敗

  • 砂の誤飲:砂を大量に食べてしまう犬には砂場は不向きです。少量なら問題ありませんが、異食症がある犬は獣医師に相談しましょう
  • 庭全体が砂だらけに:犬が砂場から砂を持ち出して庭中に散らかすことがあります。砂場の周囲にレンガの縁取りを設けると軽減できます
  • 排水不良:底面に防水シートを使うと水が溜まってしまいます。必ず透水性のあるシートを使用してください
  • 夏の砂の高温:直射日光に当たる砂場は表面が50℃以上になることがあります。日陰に設置するか、タープ・日除けを設置しましょう

施工実例

実例1:千葉県・ジャックラッセルテリア(7kg)|予算3万円・2㎡

穴掘りが大好きなジャックラッセルのため、ドッグラン内に専用砂場をDIYで設置。レンガで枠を作り、川砂を20cmの厚さで敷き詰め。「庭の芝生を掘り返さなくなり、本当に助かりました」とのお声。

実例2:埼玉県・柴犬(10kg)|予算20万円・10㎡のドッグラン内

人工芝のドッグランの一角(2㎡)に抗菌砂の砂場を設置。ドッグランの施工と同時に依頼し、砂場エリアのみの追加費用は約5万円。「砂場ではしゃぐ柴犬の姿が可愛すぎます」とのお声。

実例3:神奈川県・ゴールデンレトリバー(30kg)|予算5万円・4㎡

大型犬対応の広い砂場をDIYで作成。防腐処理済みの枕木で枠を作り、珪砂を25cmの厚さで充填。屋根付きパーゴラの下に設置したため、雨の日も遊べる設計に。「雨上がりでもすぐ遊べるのが嬉しい」とのこと。

よくある質問(FAQ)

Q. 子ども用の砂場の砂は犬にも使えますか? A. はい。公園用として販売されている砂(川砂・抗菌砂)は犬にも安全に使えます。ただし化学的な抗菌処理がされたものは念のためメーカーに確認しましょう。

Q. 砂場のサイズが小さいと犬は使いませんか? A. 小型犬なら1m×1mでも十分楽しめます。ただし最低でも犬が体を横にできる広さは確保してください。

Q. 砂場を作ったら犬は自然に使ってくれますか? A. 最初は砂場にお気に入りのおもちゃやおやつを埋めて誘導しましょう。数日〜1週間で「ここは掘っていい場所」と学習します。

Q. 砂場は冬でも使えますか? A. はい。ただし寒冷地では砂が凍ることがあります。凍った砂は肉球に冷たいので、日中の暖かい時間帯に使いましょう。

まとめ

犬の庭に砂場を作ることで、穴掘り本能を安全に満たしながら庭を守れます。

  • 素材は川砂か珪砂がおすすめ:不純物が少なく犬に安全。抗菌砂は衛生面で最優秀
  • DIYなら1〜3万円で作れる:レンガ枠+防草シート+砂で半日完成
  • 日陰に設置が基本:直射日光は砂の高温化、雨は衛生悪化の原因に
  • 衛生管理が重要:使わないときはカバー、半年〜1年で砂の全交換
  • 穴掘り好きの犬種に特に効果的:テリア系、ダックスフンド、ハスキーなど

ドッグランホームズでは、砂場を含むドッグランの設計を無料でご提案しています。庭の植栽との組み合わせもお気軽にご相談ください。

この記事の監修は…
愛犬そらおとまめこ
ドッグランホームズ
代表 清水明夫

黒柴の「そらお」と雑種「まめこ」のパパ。元市議会議員。議員時代に、犬猫殺処分ゼロに向けた市民活動に携わったご縁で、保護犬「そらお」に出会い一緒に暮らし始める。外でしかトイレが出来ないそらおの特性から、自宅にドッグランをつくる。その際、ドッグラン専門施工業者の見つけずらさを痛感し、ドッグランホームズを開業。日々、自宅にドッグランを作りたい人の相談に乗る傍ら、全国にいる愛犬家外構プランナーとのネットワークを構築している。

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    記事公開日:2026年2月20日

    最終更新日:2026年2月20日

    この記事は、ドッグラン施工の専門家の監修のもと、最新の情報をもとに作成しています。

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