ドッグランにアメリカンフェンスを使う完全ガイド【2026年版】

目次
  1. アメリカンフェンスとは?ドッグランに選ばれる理由
  2. アメリカンフェンスのメリット・特徴
  3. デメリット・注意点
  4. 種類と選び方|2つのタイプを徹底比較
  5. 犬種別フェンスの高さの目安
  6. 脱走防止の施工ポイント
  7. 費用相場|材料費・工事費の目安
  8. DIYで設置する方法と手順
  9. おすすめメーカー・製品
  10. 施工実例
  11. よくある質問(FAQ)
  12. まとめ

アメリカンフェンスとは?ドッグランに選ばれる理由

「おしゃれなドッグランを作りたいけど、どのフェンスを選べばいい?」——そんな方に近年急速に人気が高まっているのがアメリカンフェンスです。

アメリカンフェンスとは、アメリカ西海岸の開放的な雰囲気を持つスチール製メッシュフェンスの総称です。正式名称ではなく、白や黒のシンプルなカラーと丸みを帯びたフレームラインが特徴で、2020年頃から外構・エクステリア業界で急増しています。

ドッグランにアメリカンフェンスが選ばれる主な理由は以下の3点です。

  • 強度が高い:スチール製の金網で、大型犬の体当たりにも十分耐えられる
  • 開放感がある:メッシュ構造で通風・採光を確保しつつ、愛犬を安全に囲える
  • デザイン性が高い:芝生や植栽と組み合わせると、まるで海外のような庭に仕上がる

この記事では、ドッグランにアメリカンフェンスを使う際の種類・高さ・費用・DIY方法・おすすめメーカーまで、プロの視点で徹底解説します。

アメリカンフェンスのメリット・特徴

1. 高い強度でどんな犬種にも対応

アメリカンフェンスはスチール製のパイプと金網の組み合わせで、圧倒的な強度を誇ります。ラブラドールやゴールデンレトリーバーなど体重30kg超の大型犬が全力で体当たりしても、びくともしない堅牢さが最大の魅力です。樹脂製や木製のフェンスでは破損リスクのある大型犬のドッグランにも安心して使えます。

2. 開放感と通風性を両立

金網のメッシュ構造のため、庭全体の開放感が損なわれません。閉塞感のある目隠しフェンスとは異なり、愛犬が外の様子を見渡せる環境はストレス軽減にもつながります。また夏場でも熱がこもりにくく、熱中症対策の面でも優れています。

3. おしゃれなデザインで庭の価値を上げる

白や黒のシンプルなカラーは、人工芝・天然芝・ウッドデッキ・植栽など、どんな庭のスタイルとも相性抜群です。「ナチュラルガーデン」「アメリカンガレージ風」「インダストリアル系」など、様々なテイストに馴染み、庭全体のデザインを底上げします

4. 他のおしゃれフェンスより比較的リーズナブル

ウッドフェンスやアルミ鋳物フェンスと比べると、アメリカンフェンスは素材費が低く抑えられます。デザイン性の高いフェンスの中ではコストパフォーマンスに優れた選択肢です。DIYにも対応しやすく、材料だけ購入して自分で施工することも可能です。

5. 施工が比較的簡単

パネルタイプは専用柱と連結パーツが規格化されているため、柱を立ててパネルを固定するだけで設置できます。金網と枠が別々のタイプでも、基本的な外構工事の知識があればDIYに挑戦できます。

デメリット・注意点

1. 目隠し効果がない

アメリカンフェンス最大のデメリットは、プライバシーの確保が難しい点です。メッシュ構造のため、道路や隣家から庭の中が丸見えになります。前面道路や隣地との境界線に設置する場合は、植栽・ラティス・目隠しパネルを組み合わせるか、別の箇所に目隠しフェンスを設置することを検討してください。

2. スチール製は錆びるリスクがある

防錆処理なしのスチール製は、雨や湿気にさらされると数年で錆びが生じることがあります。海沿い・湿気の多い地域では、溶融亜鉛メッキ加工品や粉体塗装仕上げを選ぶか、定期的なメンテナンスが必要です。ステンレス製はほぼメンテナンスフリーですが、コストが上がります。

3. 単体では見た目が寂しくなることも

シンプルなデザインが特徴のアメリカンフェンスは、植栽や他のエクステリアと組み合わせないと、殺風景に見えることがあります。フェンス沿いにシンボルツリーやグラス類を植えると、グッとおしゃれな印象に変わります。

4. 大型犬の穴掘りには要注意

アメリカンフェンスは地面との接続部分が弱点になりやすく、穴掘りが得意な犬種(柴犬・テリア系など)が地面を掘って脱走するリスクがあります。フェンスの下端を地中に埋め込む、または固まる土で補強する施工が必要です。

項目 評価 補足
強度・耐久性 スチール製で大型犬にも対応
デザイン性 芝生・植栽との相性抜群
目隠し効果 メッシュ構造のため丸見え
通風・採光 開放感を維持できる
コスト デザインフェンスの中では手頃
DIY難易度 パネルタイプは比較的簡単
メンテナンス 防錆処理品・粉体塗装は手間少

種類と選び方|2つのタイプを徹底比較

アメリカンフェンスは大きく「金網+枠の組み立てタイプ」「パネル一体型タイプ」の2種類に分かれます。それぞれの特徴を理解して選びましょう。

①金網+枠の組み立てタイプ

柱を設置し、そこにロール状の金網を張るタイプです。コストが最も安く、曲線や変形した形状の敷地にも対応しやすいのが特徴。DIYに向いており、ホームセンターでも材料が揃えられます。ただし施工に手間がかかり、仕上がりの美しさは職人の腕次第という面も。

②パネル一体型タイプ(既製品)

金網と外枠が一体になったパネルを柱に取り付けるタイプです。メーカーが規格化したシステムなので、仕上がりが均一でスッキリしたデザインになります。施工は比較的簡単ですが、曲線・変形敷地には対応が難しく、コストはやや高め。YKKやリクシルなど大手メーカーから多数販売されています。

比較項目 金網+枠タイプ パネル一体型タイプ
材料費(1mあたり) 3,000〜8,000円 8,000〜20,000円
DIY対応 ◎ 向いている ○ ある程度可能
仕上がりの美しさ △ 職人の腕次第 ◎ 均一でスッキリ
変形敷地への対応 ◎ 柔軟に対応可能 △ 苦手
強度 ◎ 枠付きで安定
おすすめの人 コスト重視・DIY希望 美観重視・施工品質重視

フェンス全般の比較についてはドッグランのフェンス・壁選び完全ガイドもあわせてご覧ください。

犬種別フェンスの高さの目安

アメリカンフェンスのパネル規格は一般的にH600・H800・H1000・H1200mm等のラインナップがあります。ドッグランに使う場合は、愛犬のジャンプ力・脱走癖・体重を考慮して高さを選んでください。

犬のサイズ 推奨高さ 代表的な犬種 補足
超小型犬(〜4kg) 80〜100cm チワワ、トイプードル、ポメラニアン フェンス下の隙間に注意。網目サイズも重要
小型犬(4〜10kg) 100〜120cm ミニチュアダックス、ビーグル、パグ ジャック・ラッセルなどジャンプ力の強い犬種は150cm推奨
中型犬(10〜25kg) 120〜150cm 柴犬、コーギー、スピッツ 柴犬は脱走の達人。150cmは確保したい
大型犬(25kg〜) 150〜180cm ラブラドール、ゴールデン、ボーダーコリー 牧羊犬系は跳躍力が高いため180cm推奨

「どの高さにすればいいかわからない」という方は、150cm(1500mm)を基準にするのが安心です。コーナー部分やフェンス上端に内側へ傾いた返し(L字加工)を追加すると、飛び越え防止に効果的です。

脱走防止の施工ポイント

地面との接合部を確実に固定する

アメリカンフェンスで最も重要なのが、フェンス下端と地面の隙間をなくすことです。フェンス下端を地中5〜10cm埋め込むか、コンクリート基礎を打ってその上にフェンスを固定する方法が確実です。「フェンスを立てただけ」では穴掘り犬に簡単に突破されます。

支柱はモルタルで固定する

支柱はモルタルで根巻き固定するのが基本です。地面に40〜60cmの深さで支柱を埋め込み、周囲をモルタルで充填します。打ち込み式の支柱は工事が簡単ですが、強い力には弱いため大型犬には不向きです。

出入口は二重扉構造を採用する

フェンスがいくら頑丈でも、出入口の管理が甘いと脱走リスクが高まります。ドッグランの出入口には二重扉(エアロック方式)を採用し、一枚目を閉めてから二枚目を開ける仕組みにすることで安全性が大幅に向上します。詳しくはドッグランの入り口・出口設計の完全ガイドをご覧ください。

フェンス上部に返しを設ける

ジャンプ力の高い犬種には、フェンス上端に内側へ15〜20cm傾いたL字型の返しを溶接・取り付けすると飛び越え防止に効果的です。DIYでも市販の返し金具(コヨーテローラーなど)を後付けできます。

費用相場|材料費・工事費の目安

アメリカンフェンスの費用は、タイプ・高さ・外周の長さ・施工方法(DIY or プロ)によって大きく異なります。以下は外周15m・高さ120cmのドッグランを想定した目安です。

施工方法 材料費 工事費 合計目安
DIY(金網+枠タイプ) 4〜12万円 0円 4〜12万円
DIY(パネル一体型) 12〜25万円 0円 12〜25万円
業者施工(金網+枠タイプ) 4〜12万円 8〜15万円 12〜27万円
業者施工(パネル一体型) 12〜25万円 10〜18万円 22〜43万円

費用を左右する主な要因

  • 外周の長さ:外周が長いほど材料費・工事費ともに増加。15〜20mが一般的な自宅ドッグランの外周目安
  • フェンスの高さ:H1200以上になると材料費・施工費が上がる傾向
  • 基礎工事の有無:コンクリート基礎を打つと1.5〜3万円の追加費用が発生するが、耐久性が格段に上がる
  • 出入口(ゲート)の数:ゲート1か所あたり2〜5万円程度が追加
  • 防錆・塗装仕上げ:粉体塗装や溶融亜鉛メッキ加工品を選ぶと割高になるが、長期的なメンテナンスコストを抑えられる

DIYで設置する方法と手順

金網+枠タイプのアメリカンフェンスは、DIY初心者でも挑戦できます。以下の手順で進めましょう。

  1. 計測・設計:ドッグランの外周を計測し、必要な金網の長さ・支柱の本数を算出します。支柱の間隔は1.5〜2mが目安です。出入口の位置も決めておきましょう。
  2. 材料の準備:金網ロール(スチール製・粉体塗装品がおすすめ)、スチールパイプ柱(直径48.6mm規格が一般的)、連結クリップ、モルタル、砕石、ゲートを揃えます。
  3. 支柱の設置:地面に深さ40〜60cmの穴を掘り(ポストホールディガーを使うと楽)、砕石を敷いて支柱を立てます。水平器で垂直を確認しながらモルタルで固定。モルタルが固まるまで24〜48時間待ちます。
  4. 金網の張り付け:支柱に金網ロールを沿わせ、専用クリップまたは結束バンドで固定します。上・中・下の3点以上でしっかり留めましょう。金網の端は折り曲げて鋭利な部分を処理します。
  5. 下端の処理:フェンス下端を地面に固定します。地中に5cm以上埋め込むか、L字に折り曲げて地面に沿わせてペグで押さえると穴掘り対策になります。
  6. ゲートの取り付け:出入口に市販のゲートを取り付けます。バネ式で自動的に閉まるタイプがおすすめです。
  7. 仕上げ・点検:全体を点検し、隙間・たるみ・支柱の緩みがないか確認。気になる部分はクリップを追加して補強します。

DIYの所要時間は外周15m程度で1〜2日が目安です。支柱のモルタル固化を待つ時間を含めると、週末2日間で完成できます。

おすすめメーカー・製品

YKK AP「レスティンフェンス7型」

アメリカンフェンスの中でも最もスタイリッシュなデザインとして人気の高いパネル一体型フェンスです。粉体塗装仕上げで錆びにくく、ブラック・ホワイトなどカラーバリエーションも豊富。品質・価格のバランスが良く、自宅ドッグランへの採用実績が豊富です。施工業者経由での購入が一般的。

朝日スチール工業「PCフェンス」

業界では「アメリカンフェンスといえばPCフェンス」と呼ばれるほどのロングセラー製品。パイプ構造で軽量かつ高強度で、地震でも倒壊しにくい設計が特徴です。農地・公共施設・スポーツ施設などでも採用実績が多く、耐久性を最優先したい方に向いています。

DIY向け金網ロール(ホームセンター品)

コストを最優先にDIYする場合は、カインズ・コメリ・ビバホームなどのホームセンターで手に入る溶接金網ロール(緑色樹脂コーティング品)が最もリーズナブルです。15mで5,000〜15,000円程度と手頃で、柴犬や中型犬のドッグランにも十分な強度を持ちます。

LIXIL「フェンスAB」

リクシル(旧TOEX)から販売されているメッシュパネルフェンスで、シンプルなデザインと豊富なカラー展開が特徴。アルミ製のため錆びにくくメンテナンスフリーで、長期間美しさを保ちたい方に向いています。ただし価格はスチール製より高め。

施工実例

実例1:埼玉県・ゴールデンレトリーバー(34kg)|予算38万円・20㎡

大型犬のため、パネル一体型アメリカンフェンス(高さ180cm)をプロ施工で設置。コンクリート基礎でしっかり固定し、出入口は二重扉を採用。「体当たりしても全くびくともしません。見た目もインスタに載せたら反響が大きかったです」とのお声。人工芝と組み合わせた仕上がりはまるで海外の犬用施設のよう。

実例2:神奈川県・柴犬(12kg)|予算22万円・15㎡

脱走癖のある柴犬のため、高さ150cmのアメリカンフェンスを採用。フェンス下端を地中10cm埋め込み、穴掘り対策を徹底。「柴犬のプロ脱走師もこれには敵わなかったようです。以前の木製フェンスより見た目も断然おしゃれになりました」と大変ご満足いただけました。

実例3:千葉県・トイプードル&チワワ(各3〜4kg)|予算8万円・10㎡(DIY)

超小型犬2頭用にホームセンターの金網ロールを使ってDIYで施工。網目3cm以下の細かい金網を選び、高さ100cmで設置。支柱はモルタルで根巻き固定。材料費は約5万円で完成。「週末2日間でできました。見た目も案外スッキリして気に入っています」との感想。

よくある質問(FAQ)

Q. アメリカンフェンスとメッシュフェンスは何が違いますか?
A. 呼び方の違いです。アメリカンフェンスはメッシュフェンスの一種で、特にアメリカ西海岸のスタイルを意識したデザイン性の高いものをそう呼ぶ傾向があります。機能的には同じと考えて問題ありません。

Q. アメリカンフェンスはドッグランに向いていますか?
A. 非常に向いています。スチール製で強度が高く、どんな犬種にも対応できる上、芝生や植栽との組み合わせでおしゃれな庭に仕上げられます。目隠しが不要な場所のドッグランには最適な選択です。

Q. 犬がフェンスに体当たりしても大丈夫ですか?
A. パネル一体型のアメリカンフェンスをモルタル固定したものであれば、ラブラドールなど大型犬の体当たりにも十分耐えられます。ただし、支柱の固定が不十分だと傾く可能性があるため、施工方法が重要です。

Q. 錆びたらどうすればいいですか?
A. 錆び部分をワイヤーブラシで磨き、金属用の錆止めプライマーを塗った後、上からフェンス用スプレー塗料を吹き付けます。軽微な錆びなら補修可能です。粉体塗装品を選ぶと初期費用は増えますが、錆びにくく長持ちします。

Q. 隣の家との境界に設置できますか?
A. 境界線の内側(自分の敷地内)であれば原則として設置できますが、隣人とのトラブルを避けるためにも事前に相談しておくことをおすすめします。高さが2m以上になる場合は建築確認が必要なケースもあります。

Q. 冬の雪でフェンスが歪んだりしませんか?
A. スチール製は積雪の重みに対する耐性があります。ただし豪雪地帯では、積雪の重みでフェンスが傾く事例もあるため、支柱の間隔を狭くする・支柱径を太くするなどの対策が有効です。

まとめ

ドッグランにアメリカンフェンスを使うポイントをおさらいします。

  • 選び方:コスト重視なら金網+枠の組み立てタイプ、美観重視ならパネル一体型を選ぼう
  • 高さの基準:小型犬100〜120cm、中型犬150cm、大型犬180cmが安全ライン
  • 脱走防止:フェンス下端の地中埋め込み・モルタル固定・二重扉の3点セットが基本
  • 費用目安:DIYなら4〜25万円、プロ施工なら12〜43万円(外周15m・高さ120cm)
  • メンテナンス:防錆処理済みの粉体塗装品を選べば長期間手間いらず

ドッグランホームズでは、アメリカンフェンスを使った自宅ドッグランの施工・設計を承っています。愛犬の犬種・体重・脱走癖に合わせた最適なフェンス選びを、現地調査のうえ無料でご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修は…
愛犬そらおとまめこ
ドッグランホームズ
代表 清水明夫

黒柴の「そらお」と雑種「まめこ」のパパ。元市議会議員。議員時代に、犬猫殺処分ゼロに向けた市民活動に携わったご縁で、保護犬「そらお」に出会い一緒に暮らし始める。外でしかトイレが出来ないそらおの特性から、自宅にドッグランをつくる。その際、ドッグラン専門施工業者の見つけずらさを痛感し、ドッグランホームズを開業。日々、自宅にドッグランを作りたい人の相談に乗る傍ら、全国にいる愛犬家外構プランナーとのネットワークを構築している。

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    記事公開日:2026年2月21日

    最終更新日:2026年2月21日

    この記事は、ドッグラン施工の専門家の監修のもと、最新の情報をもとに作成しています。

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