犬のための庭トイレ・排泄スペースづくり完全ガイド【2026年版】

目次
  1. 庭に犬専用トイレスペースを作るメリット
  2. トイレスペースの場所の選び方
  3. 素材・床材の種類と選び方
  4. 庭トイレスペースの作り方
  5. 費用の目安
  6. しつけの進め方
  7. 衛生管理と臭い対策
  8. 近隣トラブル防止のポイント
  9. 施工実例
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ

庭に犬専用トイレスペースを作るメリット

「散歩のたびに道端で排泄させるのが気が引ける」「雨の日でも外でトイレをしたがる犬をどうすればいい?」──犬のトイレ問題は多くの飼い主さんが悩む課題のひとつです。

自宅の庭に専用トイレスペースを設けることで、これらの悩みを一度に解決できます。散歩での排泄マナー問題、室内へのトイレ失敗、雨の日の対応など、さまざまなメリットが生まれます。

  • 散歩でのマナー問題が解消:散歩前に庭で排泄を済ませることで、公道や他人の家の前での排泄を防げる
  • 雨の日も安心:散歩に行けない悪天候の日も、庭で排泄できる場所があれば安心
  • 老犬・病気の犬への配慮:長距離の散歩が難しくなった犬が、近場で排泄できる
  • ドッグランと動線が整う:庭のドッグランエリアと分けてトイレゾーンを設けると庭全体が清潔に保てる

トイレスペースの場所の選び方

庭のトイレスペースは一度設置したらなかなか変えにくいため、場所選びは慎重に行いましょう。

理想的な場所の条件

  • 日当たりが良い:日光の紫外線が消臭・殺菌効果を発揮する。湿気が溜まりにくく衛生的
  • 水はけが良い:水たまりができやすい場所はアンモニアが蓄積しやすく悪臭の原因になる
  • 玄関・窓から離れた場所:臭いが室内に入りにくくする
  • 隣家の敷地から離れた場所:臭いや視覚的な問題で近隣トラブルになりにくい
  • アクセスしやすい場所:犬が自然に向かいやすい動線にある場所

避けるべき場所

  • 食用植物の近く:糞尿が野菜や果物に影響する可能性がある
  • 雨水枡・排水設備の近く:排泄物が詰まりの原因になる
  • 傾斜地の上部:雨で糞尿が庭全体に広がる

素材・床材の種類と選び方

トイレスペースの床材は清掃しやすさ・排水性・犬の足への負担の3点で選びましょう。

砂利・砕石

排水性が高く、尿が砂利の隙間から地面に浸透するため表面に残りにくいのが特徴です。費用は㎡あたり3,000〜8,000円程度。ただし糞の回収がやや手間で、石の間に汚れが溜まりやすいため定期的な水洗いが必要です。砂利の選び方については別記事も参考にしてください。

人工芝

犬が土や草の感触を好む場合に最適です。人工芝の上に排泄させ、毎回水で洗い流す方法が人気です。排水穴あきタイプを選ぶと尿が地面に流れやすくなります。費用は㎡あたり3,000〜8,000円程度(施工費別)。

コンクリート・タイル

最も清掃しやすい素材です。ホースで水をかけるだけで汚れが流れ、消毒液の使用も容易。ただし滑り止め加工が必須で、夏場の高温にも注意が必要です。費用は㎡あたり8,000〜15,000円程度。

ウッドチップ・バークチップ

自然素材で犬が好む素材ですが、糞尿が染み込みやすく衛生管理が難しいため、トイレスペースには向きません。

素材 費用(㎡) 排水性 清掃のしやすさ 犬への快適性
砂利・砕石 3,000〜8,000円 △(糞の回収に手間)
人工芝 3,000〜8,000円 ○(穴あきタイプ) ○(水洗いで対応)
コンクリート・タイル 8,000〜15,000円 ○(排水勾配必要) △(夏は熱い)

庭トイレスペースの作り方

犬用庭トイレスペースの基本的な作り方をご紹介します。

  1. エリアを決めてマーキングする:1〜2㎡程度を目安に杭やレンガで区画を作る
  2. 防草シートを敷く:雑草の侵入を防ぎ、地面からの臭い戻りを軽減する
  3. 排水対策をする:コンクリートの場合は1/100程度の勾配を付けて排水溝へ流す。砂利の場合は砂利の下に砕石層を設ける
  4. 床材を設置する:選んだ素材を敷く(砂利は5cm以上の厚みを確保)
  5. 囲いを作る:低めのフェンスや縁石でエリアをはっきり区画する。犬がエリアを認識しやすくなる
  6. 目隠しを設ける:道路側や隣家側には生垣やフェンスで視覚的な目隠しをする

費用の目安

内容 費用目安
DIY(砂利+縁石) 5,000〜20,000円
DIY(人工芝+排水加工) 10,000〜30,000円
業者施工(コンクリート+排水) 80,000〜200,000円
業者施工(人工芝+フェンス) 50,000〜150,000円

ドッグランと同時に施工すると効率的で費用を抑えられます。トイレスペース単体での施工依頼も承っていますのでお気軽にご相談ください。

しつけの進め方

庭にトイレスペースを作っても、犬が使ってくれなければ意味がありません。場所を覚えさせるしつけが必要です。

外でしか排泄しない犬の場合

外の土や草の感触・においがトリガーになっている犬は、庭のトイレスペースでも自然に排泄しやすい傾向があります。

  1. 決まった時間に犬をトイレスペースへ連れていく(食後・起床後・就寝前)
  2. 「トイレ」などのコマンドを一定の声のトーンで話しかける
  3. 排泄できたら即座に大げさに褒め、ごほうびを与える
  4. 失敗しても叱らない(恐怖でトイレを嫌いになる)
  5. 1〜2週間は毎回同じ場所へ誘導を繰り返す

成犬のしつけのコツ

すでに習慣が固まっている成犬でも根気強くしつければ覚えられます。以前の排泄物のにおいをトイレスペースに持ってくると、犬がそこをトイレだと認識しやすくなります。ペットショップで販売されているトイレ誘導スプレーも効果的です。

衛生管理と臭い対策

庭のトイレスペースの衛生管理は、悪臭・害虫・近隣トラブルを防ぐうえで最重要です。

  • 糞は毎回すぐ回収:放置するとハエが集まり感染症のリスクが上がる
  • 尿は毎日水で流す:ホースで水をかけて希釈・流す。砂利の場合は週1回はたっぷり水をかける
  • 消臭剤の使用:ペット専用の酵素系消臭剤が最も効果的。塩素系は素材を傷める場合がある
  • 石灰の散布(砂利・土の場合):月1回程度消石灰を薄く散布すると除菌・消臭効果がある
  • 年1回の素材交換:砂利は1〜2年で汚れが蓄積するため、交換するとリフレッシュできる

近隣トラブル防止のポイント

庭のトイレスペースは適切に管理しないと近隣トラブルの原因になることがあります。

  • 臭いの管理:定期的な消臭処理で悪臭が外に漏れないようにする
  • 視線の遮断:道路や隣家からトイレスペースが見えないよう、フェンスや植栽で目隠しをする
  • フェンスの高さ:排泄中の犬が見えない高さ(最低80cm)のフェンスを設置する
  • 排水の管理:トイレを流した水が隣地に流れ込まないよう、排水経路を確認する

施工実例

実例1:千葉県 Aさん邸(ミニチュアシュナウザー)

ドッグランの隅に1.5㎡の人工芝トイレスペースを設置。レンガで区画を作り、排水穴あき人工芝を使用。費用はDIYで約15,000円。「1週間で場所を覚えてくれました。散歩前にここで済ませてから出かけるようになり、公道でのトイレがほぼなくなりました」とのこと。

実例2:大阪府 Hさん邸(ゴールデンレトリバー)

庭の一角に2㎡のコンクリートトイレスペースを業者施工。排水勾配あり・ノンスリップ加工済み。費用は約12万円(コンクリート工事+フェンス)。大型犬のため洗い流しやすさを重視。「毎日ホースで洗えるので清潔が保てています。ドッグランと分けたことで庭全体がスッキリしました」とのこと。

実例3:埼玉県 Wさん邸(チワワ・トイプードル2頭)

玄関横の日当たりの良いスペースに砂利トイレゾーンをDIY設置。縁石レンガで区画を作り、砂利(5cm厚)を敷設。費用は約8,000円。「小型犬2頭なら砂利で十分。週1回水を流すだけで臭いも気になりません」とのこと。

よくある質問(FAQ)

Q. 庭でトイレをさせると芝生が枯れませんか? A. 尿には塩分・アンモニアが含まれており、同じ場所に繰り返しかかると芝生が枯れます。専用のトイレスペースを設けることで、芝生やドッグランの植栽を守ることができます。

Q. 雨の日でもトイレスペースを使ってくれますか? A. 雨よけの屋根(テラス屋根やタープ)をトイレスペースの上に設置すると、雨の日でも犬が出やすくなります。また、屋根があることで飼い主も濡れずに誘導できます。

Q. トイレスペースの広さはどのくらい必要ですか? A. 小型犬は最低0.5〜1㎡、中型犬は1〜1.5㎡、大型犬は1.5〜2㎡程度を目安にしてください。広すぎるとどこでも排泄するようになるため、適度な広さに区切ることが大切です。

Q. 多頭飼いの場合、1つのトイレスペースで足りますか? A. 犬同士の相性にもよりますが、2〜3頭であれば広めの1つのスペースで共用できることが多いです。縄張り意識が強い犬がいる場合は、2箇所設けると安心です。

まとめ

庭に犬専用のトイレスペースを作ることで、散歩でのマナー問題・雨の日の対応・庭の衛生管理を一度に解決できます。

  • 場所は日当たり・水はけ・アクセス性を考慮して選ぶ:隣家・玄関から離れた場所が理想
  • 素材は人工芝かコンクリートが管理しやすい:清掃のしやすさを最優先に
  • しつけは根気強く繰り返す:1〜2週間で覚えてくれることが多い
  • 衛生管理は毎日の習慣が大切:糞はすぐ回収、尿は毎日水で流す
  • 近隣への配慮を忘れずに:目隠しと消臭で良好な近隣関係を維持

庭のトイレスペース設計から施工まで、ドッグランホームズへお気軽にご相談ください。愛犬の生活環境に合わせた最適なプランをご提案します。

この記事の監修は…
愛犬そらおとまめこ
ドッグランホームズ
代表 清水明夫

黒柴の「そらお」と雑種「まめこ」のパパ。元市議会議員。議員時代に、犬猫殺処分ゼロに向けた市民活動に携わったご縁で、保護犬「そらお」に出会い一緒に暮らし始める。外でしかトイレが出来ないそらおの特性から、自宅にドッグランをつくる。その際、ドッグラン専門施工業者の見つけずらさを痛感し、ドッグランホームズを開業。日々、自宅にドッグランを作りたい人の相談に乗る傍ら、全国にいる愛犬家外構プランナーとのネットワークを構築している。

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    記事公開日:2026年2月20日

    最終更新日:2026年2月20日

    この記事は、ドッグラン施工の専門家の監修のもと、最新の情報をもとに作成しています。

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