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自宅ドッグランでバーベキューを楽しむメリット
「愛犬と一緒にBBQを楽しみたいけど、ペット可のBBQ施設が近くにない」「公共の場でのBBQは犬の管理が大変」──そんなお悩みを解決するのが、自宅ドッグランにBBQスペースを設けることです。
愛犬と庭でBBQができる環境があれば、移動の手間もなく、犬も慣れた庭でリラックスしながら家族の時間を楽しめます。ドッグランで思い切り走り遊んだ後、テラスでBBQを囲む──これが多くの愛犬家が夢見る理想の暮らしです。
- 移動ストレスなし:車での移動が苦手な犬でも自宅なら安心
- 管理が楽:慣れた環境なので犬が興奮しすぎることが少ない
- 好きな時間に:予約不要、混雑なし、閉館時間なし
- 他の犬への配慮不要:多頭飼いや犬が苦手な場合でも心配いらない
BBQ対応ドッグランのレイアウト設計
BBQとドッグランを共存させるには、ゾーニング(エリア分け)が最重要です。バーベキューの火・煙・食材は犬にとって危険な要素が多いため、犬が自由に走るエリアとBBQを行うエリアを明確に分ける設計が必要です。
推奨ゾーニングパターン
- ゾーン1(ドッグランエリア):犬がフリーで走り回れるフェンスで囲われたエリア。BBQエリアとは別に設ける
- ゾーン2(BBQ・休憩エリア):ウッドデッキやテラススペース。BBQコンロを設置する場所。犬はリードにつないで同席させる
- ゾーン3(緩衝エリア):ゾーン1とゾーン2の間に扉を設けて、犬がBBQエリアに入り込まないようにする
最低限必要なスペース
- ドッグランエリア:小型犬なら10㎡以上、中型犬以上なら20㎡以上
- BBQ・テラスエリア:4人でBBQするなら最低10〜15㎡
- 合計:BBQ対応ドッグランは30〜50㎡程度の庭が理想的
必要な設備と選び方
BBQ対応ドッグランには、通常のドッグランの設備に加えて以下の設備が必要です。
テラス・ウッドデッキ
BBQテーブルを置くための安定した平面スペースです。コンクリートやタイルデッキが掃除しやすく衛生的。BBQの油汚れやタレが落ちやすいため、洗い流しやすい素材を選びましょう。
屋根・タープ
急な雨でもBBQを続けられるよう、屋根またはタープの設置を推奨します。タープの選び方と設置方法については別記事を参照してください。テラス屋根(アルミ製)なら雨・日差し両対応で長期間使えます。
水道・シンク
BBQ後の食器洗いや犬の足洗いに欠かせません。屋外用のシンクや水飲み場を設置すると利便性が大幅に向上します。
照明
夕方〜夜のBBQに対応できるよう、防水型のLED照明を設置しましょう。ソーラー式のガーデンライトと組み合わせると電気工事不要で設置できます。
リードフック・ドッグアンカー
BBQ中に犬をリードで繋いでおくためのリードフックやドッグアンカー(地面に打ち込む杭タイプ)を設置しましょう。テーブルや椅子に繋ぐのは転倒事故の原因になるため避けてください。
費用の目安
| 設備 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| ドッグランフェンス一式 | 30〜100万円 | 面積・素材による |
| タイルデッキ・ウッドデッキ | 25〜60万円 | 3〜5坪程度 |
| テラス屋根 | 15〜30万円 | アルミ+ポリカーボネート |
| 屋外水栓・シンク設置 | 5〜20万円 | 給排水工事込み |
| 照明・リードフック | 3〜10万円 | 電気工事含む |
| 合計(概算) | 80〜220万円 | 庭の広さ・仕様による |
犬の安全に配慮した設計ポイント
バーベキューは犬にとって危険な要素が多い環境です。以下の安全対策を徹底しましょう。
- コンロから十分な距離を取る:犬がコンロに近づかないよう、コンロ周囲は柵や家具で囲うか、リードで行動範囲を制限する
- 炭・灰の管理:使用後の炭は完全に消火してから専用容器に入れて犬が触れない場所に保管
- 串・箸の管理:竹串・金属串は犬が誤飲すると非常に危険。必ず犬の届かない場所に置く
- テーブル上の食材管理:犬がテーブルに前足をかけて食材を盗み食いしないよう、食材は蓋つき容器に入れるか犬の視線より高い位置に置く
- 火の粉・煙への配慮:煙が当たる方向に犬を繋がない。特に呼吸器が弱い犬種(短頭種)は注意が必要
犬に与えてはいけないBBQ食材
BBQでよく使われる食材の中には、犬にとって有毒なものが多く含まれています。知らずに与えてしまわないよう、事前に全員で共有しましょう。
- 玉ねぎ・ネギ類(ニラ・長ネギ含む):溶血性貧血を引き起こす。加熱しても毒性は消えない
- ぶどう・レーズン:腎不全を引き起こす危険がある。少量でも重篤になることがある
- キシリトール入りのガム・食品:低血糖・肝不全を引き起こす。微量でも致命的になりうる
- アルコール(ビール・チューハイ含む):中毒症状を引き起こす。缶のままテーブルに置かない
- 骨付き鶏肉・焼き骨:加熱した骨は割れやすく、食道・胃腸に刺さる危険がある
- とうもろこし(芯ごと):芯を誤飲すると腸閉塞になる危険がある
- 香辛料・タレ(濃い味付けのもの):塩分・香辛料が過剰になると腎臓・胃腸に負担
「少しくらいなら大丈夫」は禁物です。特に玉ねぎ・ぶどう・キシリトールは微量でも危険なため、子供を含む参加者全員に周知してください。
近隣への配慮
自宅でBBQを楽しむ際は、近隣への配慮も欠かせません。
- 煙の方向:風向きを確認し、煙が隣家に流れる日は使用を控えるか換気扇付きのコンロを使用
- 犬の鳴き声:興奮した犬が吠え続けると近隣トラブルになる。犬の落ち着いた時間帯にBBQを行う
- 時間帯:住宅地では夜21時以降のBBQは自粛が望ましい
- 臭いの管理:食材の残渣はその日のうちに処理し、翌日以降の悪臭を防ぐ
施工実例
実例1:千葉県 Nさん邸(ラブラドール・ゴールデンレトリバー)
50㎡の庭に、30㎡のドッグランエリア+20㎡のタイルデッキBBQエリアを設置。テラス屋根付きで雨天でもBBQ可能。ドッグランとBBQエリアの間には扉付きの間仕切りフェンスを設けた。費用は約180万円(フェンス+タイルデッキ+屋根一式)。「友人家族を招いてのBBQが月1回のイベントになりました」とのこと。
実例2:神奈川県 Oさん邸(柴犬)
既存のドッグランにウッドデッキ(3坪)とパーゴラ+タープを追加設置。ドッグランとデッキは連続した設計で、扉で行き来できる動線を確保。費用は約65万円(デッキ+パーゴラ追加分)。「庭でのBBQが以前より10倍楽しくなった」とのご感想。
実例3:埼玉県 Kさん邸(トイプードル2頭)
コンパクトな庭(30㎡)に小型犬向けドッグラン15㎡+コンクリートBBQスペース15㎡を設計。コンクリートは洗いやすく、BBQ後のメンテナンスが簡単。費用は約90万円。「狭い庭でもゾーニングすることで、ドッグランとBBQを両立できました」とのこと。
よくある質問(FAQ)
Q. BBQ用のコンロはどこに置けばいいですか? A. 可燃物から十分な距離(最低1m以上)を取り、デッキや芝生の上での直火は避けましょう。コンクリートやタイルの上に置くのが安全です。また、風が通る場所での設置は炭が飛び散る危険があるため、風向きに注意してください。
Q. 犬がBBQ中に火に近づいてしまいます。どう対策すればいいですか? A. コンロ周囲に専用のガードフェンスを設置するか、犬をリードでコンロから2m以上離れた場所に繋いでおくことが有効です。「マテ」のコマンドを徹底的に覚えさせることも重要です。
Q. BBQ後の片付けで犬が炭を食べないか心配です。 A. 炭・灰は犬が触れることのできない密閉容器に入れてください。消火前の炭は熱いため、特に注意が必要です。翌日もBBQ場所の残滓をしっかり確認してからドッグランとして使用してください。
まとめ
自宅ドッグランでのBBQを安全に楽しむためのポイントをまとめます。
- ゾーニングが最重要:ドッグランエリアとBBQエリアを明確に分ける設計を
- リードフック・ドッグアンカーで犬を固定:テーブルや椅子には繋がない
- 危険食材を全員で把握:玉ねぎ・ぶどう・キシリトールは絶対にNG
- 犬用メニューを用意して一緒に楽しむ:素焼きの鶏むね肉や野菜を犬専用に準備
- 屋根・タープで雨天対応:突然の雨でもBBQを中断しない環境づくり
BBQ対応ドッグランの設計から施工まで、お気軽にドッグランホームズへご相談ください。庭の広さや家族構成に合わせた最適なプランをご提案いたします。
代表 清水明夫
黒柴の「そらお」と雑種「まめこ」のパパ。元市議会議員。議員時代に、犬猫殺処分ゼロに向けた市民活動に携わったご縁で、保護犬「そらお」に出会い一緒に暮らし始める。外でしかトイレが出来ないそらおの特性から、自宅にドッグランをつくる。その際、ドッグラン専門施工業者の見つけずらさを痛感し、ドッグランホームズを開業。日々、自宅にドッグランを作りたい人の相談に乗る傍ら、全国にいる愛犬家外構プランナーとのネットワークを構築している。
記事公開日:2026年2月20日
最終更新日:2026年2月20日
この記事は、ドッグラン施工の専門家の監修のもと、最新の情報をもとに作成しています。
