新築時にドッグランは必要?後悔しないために知っておくべき判断基準と注意点

目次
  1. はじめに
  2. なぜ新築時に考えるべきなのか?後から作ると何が困る?
  3. 新築後に「あとで作ろう」とした場合の現実
  4. 新築時に一緒に計画するメリット
  5. ドッグランは「柵と芝生」だけじゃない。本当に必要な要素とは
  6. あなたの家族にドッグランは必要?判断するための5つのチェックポイント
  7. よくある失敗例と、それを防ぐために新築時に決めておくべきこと
  8. 「作らない」選択も正解。代わりにできること
  9. まとめ:新築時だからこそ、納得して選べる

はじめに

新築の計画を進めていると、「犬のために庭にドッグランを作りたい」と考える方は少なくありません。
でも同時に、こんな疑問も浮かんでくるのではないでしょうか。

  • 本当に新築の段階で考える必要があるの?
  • 後からでも作れるんじゃないの?
  • 費用はどのくらいかかる?
  • うちの犬に合うかどうか分からない

この記事では、新築とドッグランを一緒に考えるべき理由と、判断するための具体的なポイントをお伝えします。
「作るべき」と勧めるのではなく、あなたの家族に本当に必要かどうかを判断できる材料を提供することが目的です。

なぜ新築時に考えるべきなのか?後から作ると何が困る?

新築後に「あとで作ろう」とした場合の現実

ドッグランは「庭があればいつでも作れる」と思われがちですが、実際には新築後に追加する場合、以下のような問題が起こります。

1. 費用が大幅に増える

新築時に外構工事と一緒に進めれば、重機や職人を1回で済ませられます。しかし後から追加すると、そのたびに出張費・準備費用が発生し、同じ内容でも1.5〜2倍の費用になることも珍しくありません。

2. 庭全体のバランスが崩れる

庭は全体の配置や動線、排水計画が関係しています。後からフェンスを追加すると、植栽を移動したり、水道の配管を避けたりと、制約が増えてしまいます。

3. 住み始めてからの工事は想像以上にストレス

新居での生活が始まると、工事のために庭に入れない、騒音や人の出入りが気になる、犬が落ち着かないなど、日常生活への影響が大きくなります。

4. 「そのうちやろう」が実現しにくい

新築後は予想外の出費や忙しさが続くもの。「いつかやろう」と先延ばしにしているうちに、優先順位が下がり、結局作らないまま数年経つケースが非常に多いのです。

新築時に一緒に計画するメリット

逆に、新築と同時に進めると次のようなメリットがあります。

  • 全体予算の中で調整できる(住宅ローンに組み込める場合もある)
  • 庭全体のデザインに統一感が出る
  • 配置・動線・水はけを最初から最適化できる
  • 犬を迎える前に完成させられる

つまり、新築時に検討しておくことで、選択肢が広がり、コストも抑えられ、後悔のリスクが減るのです。

ドッグランは「柵と芝生」だけじゃない。本当に必要な要素とは

「ドッグラン=広い庭に柵をつけて芝生を敷けばOK」と思っている方も多いのですが、実際にはそれだけでは不十分です。
犬が安全に、そして飼い主が無理なく使い続けられるドッグランには、以下の要素が欠かせません。

1. 安全性:犬が脱走しない・ケガをしない構造

フェンスの高さと強度

犬種や性格によって、必要なフェンスの高さは変わります。小型犬なら1m程度でも十分ですが、ジャンプ力のある中〜大型犬の場合は1.5m以上が必要になることも。
また、下部に隙間があると小型犬が潜り抜けたり、穴を掘って脱走したりするリスクがあります。地面とフェンスの接続部分の処理も重要です。

足元の安全性

芝生は見た目が良いのですが、犬が走り回ると意外と早く傷んでしまいます。また、雨上がりはぬかるんで足が汚れる、夏場は虫が増えるといった問題も。
代替として、クッション性のある人工芝、砂利、ウッドチップなどを選ぶ方も増えています。それぞれメンテナンス性や費用感が異なるため、生活スタイルに合わせた選択が必要です。

2. 使いやすさ:飼い主が毎日無理なく使える設計

家からの動線

リビングや玄関から直接出入りできる配置にしておくと、毎日の使用が格段に楽になります。洗濯物を干すついでに犬を出す、朝のコーヒーを飲みながら遊ばせるなど、生活の一部として自然に使えるかどうかがポイントです。

日除け・雨よけ

真夏の直射日光や急な雨を避けられる屋根やシェードがあると、使用できる時間が大幅に増えます。特に夏場は地面の熱さで肉球をやけどするリスクもあるため、日陰の確保は重要です。

水道設備

足洗い場や散水栓が近くにあると、遊んだ後の手入れが楽になります。新築時に配管を通しておけば、後から追加するよりもコストを抑えられます。

3. 管理のしやすさ:手入れが負担にならない工夫

排水計画

雨が降った後に水たまりができてしまうと、犬が遊べないだけでなく、泥が家の中に持ち込まれたり、悪臭の原因になったりします。地面の傾斜や排水設備を最初から計画しておくことが大切です。

掃除・メンテナンス

犬の排泄物の処理、抜け毛の掃除、芝生や植栽の手入れなど、日々のメンテナンスがどれだけ発生するかは、素材選びで大きく変わります。
忙しい日常の中で無理なく続けられるレベルかどうかを、事前にイメージしておくことが重要です。

あなたの家族にドッグランは必要?判断するための5つのチェックポイント

ここまで読んで、「うちには必要かも」「やっぱり不要かも」と感じ始めているかもしれません。
以下の5つのポイントで、自分たちに本当に必要かどうかを整理してみましょう。

✓ 犬の性格・犬種

  • 走り回るのが好きな活発な犬か
  • 外に出ても遊ばない、散歩で十分な犬か
  • 音や視線に敏感で、庭でも落ち着かない性格か

→ 走るのが好きで、エネルギーが有り余っている犬ほど、ドッグランの効果は大きくなります。逆に、おとなしい性格や高齢犬の場合は、広いスペースよりも日向ぼっこできる小さなテラスの方が喜ぶこともあります。

✓ 散歩の頻度・時間

  • 毎日長時間の散歩ができる環境か
  • 雨の日、猛暑・極寒の日も散歩に行けるか
  • 忙しくて散歩時間が取れない日が多いか

→ 散歩が十分にできるなら、ドッグランの優先度は下がります。逆に、天候や仕事の都合で散歩が難しい日が多い場合は、庭で運動できる環境があると安心です。

✓ 敷地条件

  • 隣家との距離は十分にあるか(犬の鳴き声が気にならない程度)
  • 日当たり・風通しは良いか
  • 庭の広さはどのくらい確保できるか(最低でも10㎡以上が目安)

→ 隣家が近い場合、犬の鳴き声や走り回る音がトラブルの原因になることも。また、日当たりが悪いと犬も快適に過ごせず、カビや虫の発生リスクも高まります。

✓ 家族構成とライフスタイル

  • 犬の世話を主に担当する人の負担は増えないか
  • 子どもが庭で遊ぶスペースも必要か
  • 来客時に犬を庭に出しておける方が便利か

→ 家族全員が納得して使える設計になっているか、他の用途とのバランスも考える必要があります。

✓ 予算とメンテナンス負担

  • 初期費用として30万〜100万円程度を出せるか
  • 芝生の手入れや設備の点検を続けられるか
  • 数年後のリフォーム・修繕も想定しているか

→ 作った後の維持コストや手間も含めて、現実的に続けられるかを考えることが大切です。

よくある失敗例と、それを防ぐために新築時に決めておくべきこと

実際にドッグランを作った方の中には、「こうしておけばよかった」と後悔している声も少なくありません。
ここでは代表的な失敗例と、それを防ぐための対策をご紹介します。

失敗例1:思ったより犬が使わなかった

原因

  • 外の音や視線が気になって落ち着かない
  • 地面が熱すぎる・冷たすぎる
  • 一人で遊ぶのが好きではない性格だった

対策

  • 目隠しフェンスや植栽で、外からの視線を遮る
  • 日陰を作る、クッション性のある素材を選ぶ
  • 犬を迎える前に性格の傾向をよく観察・相談しておく

失敗例2:掃除・手入れが面倒で結局使わなくなった

原因

  • 芝生が枯れて見た目が悪くなった
  • 排泄物の処理や水やりが負担になった
  • 雑草が生え放題になった

対策

  • メンテナンスフリーに近い人工芝や固定式のタイルを検討
  • 水道・収納スペースを近くに配置して動線を楽にする
  • 定期的な手入れができるかを家族で話し合っておく

失敗例3:費用が予想以上にかかった

原因

  • フェンスや屋根を後から追加した
  • 排水工事が別途必要になった
  • 地盤改良が必要だった

対策

  • 新築の外構工事と一緒に見積もりを取る
  • 最初から「必要な設備」を全て洗い出しておく
  • 優先順位をつけて、予算内で実現可能な範囲を明確にする

失敗例4:家族の動線や庭の使い方とケンカした

原因

  • 洗濯物を干すスペースが削られた
  • 子どもの遊び場がなくなった
  • 庭でBBQができなくなった

対策

  • 家族全員の庭の使い方を事前にリストアップ
  • ゾーニング(エリア分け)をして、複数の用途を両立させる
  • 「犬だけ」ではなく「家族全体」の視点で設計する

「作らない」選択も正解。代わりにできること

ここまで読んで、「うちには合わないかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。
それは決してネガティブな結論ではありません。無理に作って後悔するより、自分たちに合った方法を選ぶ方がずっと良い選択です。

ドッグランを作らない代わりにできること

近くにドッグランがある環境を選ぶ

公共のドッグランや犬と行ける公園が近くにあれば、広いスペースで運動させられます。自宅の庭は、ちょっとした日向ぼっこや休憩スペースとして小さく整えるだけでも十分です。

室内でのストレス発散環境を整える

知育玩具、引っ張りっこ用のおもちゃ、階段昇降など、室内でもエネルギーを消費できる工夫はたくさんあります。庭がなくても、犬との暮らしは十分に充実させられます。

庭は「犬専用」ではなく多目的に使う

フェンスで囲わずとも、リードフックを設置して短時間外に出せるようにする、テラスで一緒に過ごせるようにするなど、柔軟な使い方もあります。

まとめ:新築時だからこそ、納得して選べる

新築におけるドッグランは、「流行りの設備」でも「犬を飼うなら絶対必要なもの」でもありません。
大切なのは、あなたの家族の暮らし方、犬の性格、予算やメンテナンスの負担を総合的に考えて、納得できる選択をすることです。
そして、その判断をするために最も良いタイミングが、新築の計画段階なのです。

新築時に考えるべき理由(再確認)

  • 費用を抑えられる
  • 庭全体のバランスを保てる
  • 後から「やっぱり作ればよかった」を防げる
  • 犬を迎える前に環境を整えられる

最後に確認してほしいこと

  • 本当にうちの犬に必要か?
  • 家族全員が納得しているか?
  • 予算・メンテナンスは現実的か?
  • 「作らない」選択肢も検討したか?

この記事が、あなたとあなたの家族にとって、後悔のない選択をするための材料になれば幸いです。
新築は人生の中でも大きな決断の連続です。ドッグランもそのひとつ。焦らず、じっくり考えて、納得のいく答えを見つけてください。

この記事の監修は…
愛犬そらおとまめこ
ドッグランホームズ 代表 清水明夫

黒柴の「そらお」と雑種「まめこ」のパパ。元市議会議員。議員時代に、犬猫殺処分ゼロに向けた市民活動に携わったご縁で、保護犬「そらお」に出会い一緒に暮らし始める。外でしかトイレが出来ないそらおの特性から、自宅にドッグランをつくる。その際、ドッグラン専門施工業者の見つけずらさを痛感し、ドッグランホームズを開業。日々、自宅にドッグランを作りたい人の相談に乗る傍ら、全国にいる愛犬家外構プランナーとのネットワークを構築している。

    無料相談はこちらから

    下記フォームにご記入のうえ、送信してください。あなたにぴったりなドッグラン施工業者を選定し、おつなぎいたします。

    関連記事

    自宅ドッグランに必要な広さは?愛犬の大きさ別・最適面積完全ガイド

    自宅ドッグランの予算はいくら?新築・リフォーム別の費用相場完全ガイド

    愛犬との時間は、普通の時計よりも6倍早く過ぎていく

    PAGE TOP